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へんろシール

四国88ケ所 歩き遍路一人旅


第17日 40番...1997年6月19日(木)雨

秋沢ホテル→40観自在寺→津島町針木民宿にし(40.7Km)

6時起床、雨が降ったり止んだり、今は止んでいて白鷺が田んぼの中で遊んでいる。7時朝飯を済ませ、7 時半玄関を出たら雨、戻って雨具を着る。8時8分トンネルを出て山に懸かった所で、マイクロバスとタク シーが止まり出てきた男女が手招きをしている。はてなと思いながらそのまま進むと追いかけてきて「一番 の住職さんがこれを渡すようにと」1000円差し出す、追いかけてきた人も「頑張って下さいよ」とそれ ぞれ1000円お接待してくれた。おへんろさんがおへんろを接待するのも妙なものだが、一番さんにはい ずれお礼にあがろう。


ehimeken 6〜7Km歩いたと思う、8時55分愛媛県境、松山まで150Kmあるようだ、9時40分一本松増 田峠のラーメン屋の手前に良心市があり、16個100円のゆすら桃を買う甘い、雨宿りしていた土地の人 が是非車に乗れと言ってくれたが歩きなのでと断った。11時10分坪の内橋、旧橋とは別に大きな橋を作 っているが下に川はない。後で川を付け替えるのか知らんが相当な無駄、田舎ほど公共事業の無駄が目に付 く。 tubonoutihashi
愛媛県に入る坪の内橋
kanjizaiji daisido 11時18分ゆすら桃を食う。一本松、城辺、トンネルを2つ抜けていよいよ御荘。12時20分観自 在寺の入口のかぶき本陣でぶっかけ(鉄火丼)とうどん880円を食う。13時観自在寺納経、本堂がお守 り御札の売店と化し、白い衣の和尚さんがこれ一冊あれば大丈夫と言う地図を買う。1000円、20Km 先で泊まると言ったらアア「にし」かと言う。意を強くして「にし」に泊まることにした。
40番観自在寺 大師堂
13時25分104問い合わせ、本の地名が浦和とあるが浦知のミスプリントらしい、しかし「ドライ ブインにし」は針木とか、ややこしい。そこへ、ひとり歩きのへんろさんが来た。同じようなザックを背負 っている、10Km先で泊まると言う。14日でここまで来たと言うから相当早い、足摺りでは車に乗せて もらったようだ。
hureaitonneru tonnerunaibu 14時30分八百坂峠で蒟蒻ゼリーを食べ休憩、14時50分菊川橋、龍光寺まで46Km,15時3 0分荒磯ばかりで砂浜がない室手海水浴場。15時58分内海郵便局でフィルムと電池を家に送る。封筒か ら詰め物まで親切に世話してくれた。ふれあいトンネルと言う歩行者専用のトンネル900mを通過、16 時35分沖は静かで鏡のように見える、足摺りとは違う、潮騒の音を聞きながら休憩。
ふれあいトンネル 歩道内部

17時10分もう着く筈だと由良半島を撮る。17時25分鳥越トンネルを抜けるとやっと津島町、浦 知を通り過ぎても「にし」は現れない、「ドライブインにし」で道を聞く、次のトンネル手前を左に下る由、 18時10分手招きをする人が居て、やっと民宿にしに辿り着いた。海の家が本業、棟割長屋形式、6畳に 板敷、トイレ付。夕食は超豪華、電話を受けてから釣りに出たと言う魚の刺し身、あら煮、なんともこりこ りして旨かった。家にフィルムを送ったと電話する。明日は台風が上陸すると言う、まともなら6時朝飯で 三間町稲荷を目指したい。

doraibuin nishi tako
ドライブインにし 臨海民宿にし 御主人の蛸裁き

お接待3000円の使い道、地図1000円、昼食925円、フィルム送料600円、結構助かる。


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