四国88ケ所 歩き遍路一人旅

第１３日 ３７番９７年６月１５日（日）曇り後ち雨

司旅館→３７岩本寺→佐賀温泉（４５．０Ｋｍ）

	４時４０分起床、荷造りをしていると６時１０分前に避難訓練の予告が有線で放送された。６時にけたたま しいサイレンが鳴り３ｍの津波来襲、住民は避難せよと言う、消防車も避難を呼びかけて廻ってきたが、騒 いでいるのはお役所だけ、誰も避難しないし完全に無視している。我々は何処に避難すれば良いのか知らな い。 朝飯は古い納豆と卵、海苔の定番、トマトがあるのが救い、味噌汁はしじみで旨かった。宿泊代はビール を入れて６５００円３５００円のお釣と別に２００円のお接待を頂戴した。それで納札を渡したら１年分纏 めて高野山に送るのだと喜んでくれた。奥さんの写真を撮らせてもらい６時５０分出発。
司旅館		おかみさん

１０分も歩かない内に雨となり合羽着用、３０分歩いて国道に出ると中村まで７８Ｋｍ、須崎駅まで２Ｋｍの 標識があり、須崎駅前に着くと窪川まで３０Ｋｍとなっている。作りかけのガード下で休憩、日曜日なのに 中学生が沢山通るので聞いたら授業参観日だと言う。

８時５０分安和海水浴場を過ぎるとＲ５６が山に入る。それからが長い山また山、途中の広場で２００円 の手作りアイスクリンを買う、今日初めてのお客とかでコーンの上に５段盛りの大サービスが崩れて、掌に 盛って貰った。お接待だと言う、田舎は生活が大変で自家製のアイスを売って足しにしていると言う。昭和 ２５年生まれ、次回来た時にも売りに出ているかなと笑う気のいい奥さんと思わず長話をした。

１１時赤いえんどう豆の梅干し入り、きな粉をまぶした不思議な赤飯おにぎりを食う、でも旨い、半分残して アンパンも食う。１２時３５分七子峠の南側は窪川、中村まで５８Ｋｍの標識、ドライブインなどあり急に 賑やかになってきた。

	１３時１０分樹齢３００年のお雪椿で休憩、１５時２０分岩本寺納経、すごく宝物のあるお寺、住職に ５〜１０Ｋｍ位先にある民宿はと尋ねてところ、１０Ｋｍ先に佐賀温泉があると電話で予約までしてくれた。 １０円がないので１００円払おうとするとお接待ですと受け取らない。お寺でのお接待は２度目。１６時４ ０分峠ここから下り一方、それにしても今日は山の中ばかり、昨日は海ばかりと変化に富んでいる。 １７時窪川区界を過ぎるも温泉はまだ、中村まで３４Ｋｍ標識があり、１８時１５分やっと佐賀温泉に 着いた。
お雪椿		37番岩本寺

	マスターが風呂は９時まででいつでも入れること夕食は７時頃にしましょうと言ってくれた。単純 硫黄泉でかなりぬるぬるする。風呂で洗濯し、デラックスな夕食を食べる。全く天国、これで７５００円と 安い。マスターにおへんろさんが置いていったと言うテーピングテープを戴く。
佐賀温泉		豪華な夕食