四国88ケ所 歩き遍路一人旅

第２５日 ６２番〜６４番．．．９７年６月２７日（金）晴れ

宿坊→６２宝寿寺→６３吉祥寺→６４前神寺→伊予三島ろんどん荘（４４．４Ｋｍ）

５時起床、６時朝飯、卵に海苔と汁と簡単なもの、賄いのおばさんが気の毒がって海苔をサービスする。佐 藤さん、後舎さん、神谷さんは横峰寺に登る。寺の世話人さんが往復４時間だと盛んに発破をかけている。 下りにあれほど急いで２時間掛かったのだから、５時間はみるべきだろう、神谷さんが一緒では同行者は大 変だなと同情する。

	６時４８分遅い出発、３泊も同宿した仲間と別れ辛くてもたついた。門を出る時に竹元義光７４才さん から金札を戴く、２４６回とあり錦ですねと言うと、お金が掛かってねと笑っていた。少し足が不自由のよ うだ。７時５分６２番宝寿寺納経、先ほどの竹元さんと会う、車より早いですねと言われた、１．５Ｋｍし かないからだろう。
６２番宝珠寺

			７時２５分西条市に入る、７時４０分吉祥寺納経、旧街道を歩いて８時２６分石鎚神社前、石鎚山がへ んろコースに入っていないのは寂しい。８時４０分石鉄山前神寺納経、権現の旗は賑やかだが神社に寺領を 取られたとかで元気が無い。
６３番吉祥寺	石鎚神社	６４番前神寺

１１時１０分青果問屋と言う果物店でメロン、オレンジの絞りたてジュースを飲む。新居浜まで９Ｋｍ、 伊予三島まで３０Ｋｍ余り、高松まで１０３Ｋｍとか、７３Ｋｍになれば宿に着くと計算す、ろんどん荘に 電話しているところへ喜久屋で同宿の作務衣の坊さんに会う、横峰寺の登り方などの話が出て、今晩土居に 泊まらないかと誘われる。

	１２時１５分環八レストランで白身魚のフライ、肉じゃが６００円を食う、１３時１５分星原町居眠り 休憩、山沿いのへんろ道は曲がりくねって遠い、国道１１号に出て歩く。１４時３０分喫茶店で特大のかき 氷３８０円を食う、十分楽しめ病み付きになりそう。１５時３０分馬渡休憩、１６時４０分千枚通し本坊 （延命寺）、ご用の方は大鐘を撞けとあり、待っていると畑から和尚が帰ってきて納経してくれた、歩きの おへんろさんにはお接待だと言って金は受け取らない。
延命寺（番外）

１６時４５分土日を控え土居郵便局で金を引き出す、宿へ電話すると、「まだ土居ですか土居にも旅館 はありますよ」と言われた。１７時５５分豊岡休憩、右の山ばかり見ていたので気づかなかったが左にどん よりとした海が見えていた。
	伊予三島近く海に気づく

	７５Ｋｍ地点のガソリンスタンドで伊予三島郵便局とろんどん荘を聞いたら山側のへんろ道を教えてく れた、かなり歩いたところで酒屋さんが今夜の宿は何処ですかと声を掛けてくれた。「ろんどん荘です」 「それじゃあと７５０ｍです」と言う、遠ければ車でお接待しようと思われた由、なかなか着かない、１９ 時２８分やっと着いた。四つ角の右手で左向かいに郵便局がある。
ろんどん荘		おかみさんと記念撮影

早速屋上のプレハブ小屋で洗濯、風呂も大きくてきれい、夕食はしゃぶしゃぶ、大きくて薄い肉が４枚 でビール１本ともたない。肉の台の野菜のみで２本目を飲んでしまった。飯の時におかずが無いのを見て納 豆を出してくれた。汁は出ない。部屋に入って整理しようと思っていてうたた寝、１２時過ぎに慌てて床を 延べ潜り込む。寝間着は出ていない。明日は台風、心配だ。